会社へオートバイに乗って薪ストーブの話を聞きたいとやってこられたのがご主人。
聞けば、自宅近くにある畑の一角に小さな平屋を建てて、そこに薪ストーブを設置したい!
そんな薪ストーブ設置依頼の話から始まり、その畑を調査すると接道する道路幅が2メートル。
隣家から道路用に敷地を分けてもらわないと建築は無理なことが判明しました。
さらに調査すると、その隣家の土地は亡くなったお爺ちゃんの名義のままで、とても現状分けてもらえる状況にはなく、その話は断念。
そこで、今度は1人で暮らしておられるお祖母ちゃんの大きな古民家を、リフォームして薪ストーブのある暮らしにしたいという流れになりました。
その屋敷は、昔ながらの田の字の家を、玄関横に応接間とその奥に台所を設置。
次に、階段を設置して小屋裏を納戸含めて5部屋に改修した結果、1階は台所と応接間を含め8部屋、改装した2階の部屋を含めると全部で13室ある家となっていました。
今回暮らすのはお祖母ちゃんとご夫妻の3人ですから、そんな膨大な部屋は不要です。
そこで、1階は南の座敷と続き間に面する広縁を減築して屋根のある屋外デッキとし、お母さんお部屋、夫婦の寝室、仏間、ご主人の作業部屋、玄関、トイレ、洗面脱衣室、お風呂、食品庫、残りはリビングダイニングキッチン。
2階は吹抜け、予備室、大部屋2つに区分けしました。
家の中心には薪ストーブがあり、如何に薪ストーブを愉しめるか!
ゆったりとした空間に、随所に無垢板を使った家具やキッチンも配置できて、そんな素敵な古民家リフォームになりました。