四条畷市役所近くにあるセキュリティのしっかりした高層マンションで何不自由なく暮らしていた5人家族の住まい手さん。
ご夫婦のご希望は、
●古民家の中古住宅を改造して尚且つ、畑仕事もしながら家族団らんで薪ストーブのある愉しい暮らしがしたい!
●けれども山間部まで入り込んでまでの暮らしまではしたくない!
●マンションの住宅ローンも残っているので、予算もあまりかけたくない。
そんな想いで地域の不動産屋さんに家探しをお願いしていたところ、70歳を超えたご夫婦が所有する古い家が寒いし、いつまでも車に乗るわけにもいかないので、市役所近くのマンションに移り住みたいとマンション探しをされていました。
そこで、マンションと畑付きの築60年の住宅をお互いに交換売買することで合意。
敷地は市街化調整区域で建て替えは不可の土地のため買値は安く、マンションの売却利益と借入によって大規模リフォームが可能となりました。
●薪ストーブのある暮らし。
●通り土間のある家。
●涼しく温かい家。
●平屋の建物なので、小屋裏を全てスケルトンに魅せる家。
●大スクリーンでプロジェクター並みのテレビ画面が見られる大空間のダイニング&リビング。
そんな要望を頂いての大変な仕事でした。
伝統建築(田舎間)の家は、70年ぐらい前のものだと構造が実にしっかりできているんですが、築60年前後の、しかも、地域大工の造る家はというと基礎があまりしっかりしていない、場合によっては構造が甘い・・・
解体してみると、
コンクリート基礎の導入が始まって間もないのか、案の定、基礎には鉄筋は入っていないし、コンクリート基礎の底辺は広く取って欲しいものなのに底辺は全くなし!梁桁は細いし、小屋組みの梁桁を支える構造柱が全く成り立っていない等々。
開けてビックリの骨組み!
請け負ってしまった以上、耐震計算して、構造補強は基礎から木構造まで万全にしたいモノ。。。
そんなこんなで出来上がったのがこのお家です。
ご主人の職業がアパレル関係なので店舗感覚なインテリアを好まれ、私もその昔は店舗中心のインテリアにも関わっていた関係上、内装の意見が一致。
そして出来上がったので、この建物です。