屋根の遮熱塗装の注意点

外部の塗装工事の際に、スレート屋根や板金屋根の場合は屋根塗装も一緒にすることも多いです。

屋根は下から見えにくいので、屋根塗装は美観上というよりは耐久性向上など性能アップのための

目的のほうが大きいです。

最近は、単なる塗料ではなく遮熱の機能性を持った塗料の採用が増えています。

地球温暖化の影響で気温はどんどん上がってきています。

日射量が増えているわけではなく、空気の温度が上がっているのですが

少しでも室内の体感温度を下げたいという思いが遮熱塗料の採用につながっています。

実際、施工された方からは2階の暑さが変わったというお声もいただいています。

ですが、注意点もあります。

遮熱塗料の遮熱効果は塗料の色や明るさにも依存するため基本的に明るい色を使うほうが効果が高いです。

白っぽい色のほうが遮熱効果が高いので、色の選定は大事です。

例えば、サーモアイという塗料の場合

クールホワイトの全日射反射率は91%ですが、グレーで54%、クールマルーンという赤茶色になると31.9%まで効果が落ちてしまいます。

せっかく遮熱塗料を採用したのに効果が半減するのももったいないので、できるだけ明るい色合いを選ぶようにしましょう。

ちなみに、冬はどうなるかというと冬でも熱を反射するので屋根は温まりにくくなりますが

そもそも冬場に屋根に日が当たったから暖かいと感じることも少なく

どちらかというと窓からの日射のほうが大事なので、屋根については

夏対策重視でよいのではないかと思います。

またスレート屋根の場合は、商品自体に遮熱効果のあるものもありますので、

屋根の塗装だけでなく葺き替えの場合でも遮熱系の素材のご検討がお勧めです。

遮熱塗装のカタログには反射率が記載されていて明るい色のほうがより日射を反射することが数字でも読み取れます