先日、屋根工事の相談があり打合せをしてきました。
その家では、スレート屋根といわれる薄い板状の屋根材を葺いた家で、20年以上前に一度塗り替えをしてからメンテナンスをされていませんでした。そのため、スレート自体も傷んでいたり金物も外れかかっていたりと雨漏りがする前に対策をしたいとのことでした。
その時にご提案させていただいた工法がカバー工法です。
カバー工法は、既存の屋根材の上から金属製の屋根材を重ねて貼る工法のことです。
使用される屋根材は高耐久のガルバリウム鋼板製でしかも裏側に断熱材が吹き付けられています。
重さも軽いため建物の影響を最小限に抑えることができます。
葺き替えも検討したのですが、アスベスト含入の可能性が高いスレート屋根ではその撤去処分費用もかさむため
既存の屋根を生かしたカバー工法をご提案させていただきました。
順番としては、
既存の屋根を清掃し、棟金物などの凹凸のある金物を取り外します。
そして、屋根の上から防水シートをかぶせます。
その上からガルバリウム鋼板製のカバー屋根材を葺いていきます。
既存の屋根の防水に加え防水シートと屋根材があるので雨に対しても安心です。
また厚みは薄いですがポリイソシアヌレートフォームによる断熱材も付与されているのと
部材によっては遮熱塗装がされているので、年々熱帯化している夏対策にもなります。
外壁塗装と合わせると新築並みに見た目がキレイになるもうれしいですね。
数々のリフォームの経験上、屋根や外壁のメンテナンスをしっかりされている家は、
壁を撤去して内部を見た時もきれいな状態になっていることが多いです。
逆に外部のメンテナスを怠っている家では、壁の内部に水が入ることにより
腐食したりカビが蔓延していたりしていることが多いです。
定期的なメンテナンスは結果的にコストパフォーマンスが良いことになると思います。
15年から20年近く経ってきたら屋根や外壁のメンテナンスを検討しましょうね!