明かりは窓からだけに限らず、空からの選択肢もあります!

南側には敷地境界いっぱいに二階建ての建物が林立して、敷地の南に庭を設けても日差しは僅かだし、見下ろされて落ち着かない建物になってしまう!

それならいっそ、一階のサニタリーを南側に寄せてまとめ、北側の庭を愉しむ建物を計画。

そうすると、サニタリーと北のリビングの間の空間に暗がりができます。

そこで、その暗がりになりがちな一階の室内空間の天井にFRPグレーチングを設置、更に、二階勾配天井に天窓をつけることで空からの心地よい明かりが降り注ぐようにと考えました。

一階天井を現わし化粧梁で仕上げて、天井の暗くなりがちなその部屋上の二階床下地の化粧梁にFRPグレーチングを載せます。

ただし、こどもは軽いからその上を歩いても平気なのですが、大人は足の裏が痛いし、埃も落ちるのでその上に厚手の透明ポリカの設置をプラス。

屋根からの天窓で気をつけたいことは、空からの明かりは窓の4倍ほど取れるから実に有効手段なのだけど、夏の暑さも同時に吸収してしまいます。だから夏の暑さ対策として、天窓は北側の屋根から落とす!
当然、高性能な断熱天窓で屋根断熱も高性能にしておく。

結果、ご覧のような不思議だけど楽しい、そして、空間的にも広がりの、癒しの室内空間になりました!


空からの贈り物1
1階天井を見上げると二階床下地の化粧梁にFRPグレーチングが見えます。
天窓からの光が、暗くなりがちな1階にグレーチングを通して灯りを注いでくれています。

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