古民家で、減築という家づくり!

この春にお引渡ししたお家での減築についてのお話しです。
写真の屋根のあるデッキはというと、元々は連続する座敷南に面する広縁でした。
奥行きの深い、書院に面するところから玄関横まで約8mほどもある、その昔、座敷からお客様が用足しするためのトイレを設置して、そこは広縁でありながら通路にもなっていました。

伝統的な和建築で畳の部屋が田の字に連なり、神棚のある座敷とそこに連なる和室奥の中廊下は昼間でお真っ暗。
そして、南の広い庭に面した座敷や和室は、年に数回の行事の為にしか使わない1等地!

家族は暗がりの中廊下北側の薄暗い部屋で過ごす有様でした。
そこで、その1等地を毎日過ごす心地よい夫婦の寝室とクロゼットにして、南側の広縁を『外』にすることで、改装前の中廊下辺りまで明かりを取り込む工夫の一環として家を縮める、減築という家づくりをしました。

お休みには、屋根のある庭で晴れていても、雨であっても善し!そんな空間で珈琲タイムなんぞもできる!

そんな外であり、中の間を提案してみました!

もともと座敷南に面する広縁を、屋根のある広いデッキに。
ゆったりとした屋根のあるデッキの完成です。
居心地の良いデッキ
構造的に残す壁はしっかり残し、瓦屋根でもその重みに耐えうる安心安全な居心地の良いデッキです。