時々、座敷で茶のもてなしをしたいので、囲炉裏といかないまでも、炉を切ってください!
とか、お茶を教えてもらうのに電気式の炉を創って欲しいなど色々なご依頼があります。
和室の畳座に炉を切る場合、本格的な火を熾す場合と電気式の炉を切る場合など、それによって下地からの作業が違います。
写真の炉は電気式ですから、切る場所は茶道の流派によって異なりますが、畳を外して、畳下地床をめくり、炉を切る周りの床下地補強をして、部屋のコンセントから電気炉用の電源を炉界隈に取り出し、炉の電源とします。
畳面に炉枠を設置し、炉の部分を欠いた畳を設置して完成!
炉を使わないときは、炉枠ごと外して炉枠のサイズの畳を被せて蓋をしておく。
本格的に火を熾す場合となると、炉を切る床下には土間からコンクリートブロックやコンクリートで箱状にして、中に土を入れるかコンクリートで嵩上げして、銅板やステンレス板で火入れ用の炉箱を製作。完全な耐火状態の炉にして、そこに灰を敷き詰めて炭火で茶釜を沸かします。
炉の下地はもちろん、床下地補強します。
こうした炉づくりの依頼も新築に限らず、茶の間のリフォームとしても私の楽しい仕事のひとつです。