吉野桧と吉野杉の自然乾燥材による家づくりのこと!

(株)ミツワでは、奈良県桜井市の泉谷木材商店さんとご縁あって木材取引をしています。

泉谷木材商店さんでは自然乾燥による吉野桧をメインに製材されています。
もちろん吉野杉も製材しておられますが・・・

最近では、どこもかしこも、国産材の家づくりと称したうたい文句で家づくりを告知しているのですが、最近のその理由の多くは、北欧材や米材などの輸入材があまりにも高騰したがために、止む無く国産材にシフトしているわけです。

そんなご時世の中、私の想う木の家づくりのパートナーは、あくまで、その産地の山の魅力と製材所の山、木材への想いと心意気、そして、木材乾燥へのこだわりとその乾燥技術を兼ね備え、製材され、そして、一番は木・木の家に対して呼吸の合う人(製材所)です。

そして、今、私が手掛け、手掛け続けたい素材はというと、泉谷木材商店の「吉野桧のダブルスリット柱」と「吉野杉の梁桁」を使った構造材の家です。

柱の両端2方向に二本の鋸溝を切り込み、残りの2方向への経年収縮割れを完璧に防ぐのです。

壁や隅柱部分にダブルスリットの溝は隠れて、例えば真壁の柱表面には割れは出てきません。
大壁の場合も割れで表面の暴れは生じず平坦な壁に仕上がります。

仕上げの1階床板にはできるだけ、下地に合板を張らず、大引の上に直貼りの厚手の吉野桧板を貼りたい。

直貼りですから、床を強く踏んでも下地合板がないから膝への反発もなく、桧板の感触のみが膝から足の裏まで実に心地良く伝わります。

最近、価格が高いと敬遠され床といえば杉が当たり前に勘違いされている時代ですが、この足、脚、膝への負担のない直貼りで厚手の桧床を使うのが私の勧める木の家です。

柱や梁桁を魅せる真壁の家や、床は木であっても、ポイント的に木を魅せる大壁の家、壁天井には漆喰、ローラー漆喰、珪藻土、和紙、等、そのあたりを住まい手の方の好みに合わせてデザインする木の家。

いろいろ、試行錯誤しながら、住まい手の方と愉しみたい私の目指す木の家です。

吉野桧のダブルスリット柱です!
自然乾燥の吉野桧の両側にダブル鋸溝を施し、
残りの柱表面にひび割れを生じさせない工夫のダブルスリット柱
泉谷木材商店さんでは吉野桧や吉野杉は、桜井の菅生銘木市場で買付けられています!
泉谷木材商店さんでは吉野桧や吉野杉は、
桜井の菅生銘木市場で買付けられています!
吉野桧はこんな感じで天日による自然乾燥です!
吉野桧はこんな感じで天日による自然乾燥です!

関連記事