耐震化のためにはまず瓦を見直す

現在、耐震リフォーム中のAさんの家では、屋根工事の真っ最中です。

耐震工事で屋根工事?と思われるかもしれませんが、

Aさんの家の屋根は古い瓦屋根なんです。

古い瓦屋根は、大抵瓦の下に土が入っているんですね。

この土は、瓦を固定する役目を果たしているのですが

問題はその重さです。

粘土系の土はかなり重く、また量も多いので家の重さが増える要因の一つです。

しかも、人間でいうと頭の上が重いので極めてバランスが悪いんですね。

そのため、土が乗っている瓦屋根は耐震計算上、「非常に重い家」というカテゴリーに

入るので、強度計算上かなり不利になるんです。

そのため、古い瓦屋根の場合は、土を除去して瓦を吹き替えることもお勧めしています。

費用は掛かりますが、いずれはやり替えないといけない場所なので、

こうしたリフォームの際に一緒に工事をするほうが足場代などが節約できます。

ですが、この吹替作業が重労働。

特に今の時期は暑く日陰の無い屋根工事は一日中日射のしたので作業になります。

職人さんは暑い中休憩をとりつつ、瓦を下ろし、土をすくって、おろします。

すべて人力の作業なので、なかなか大変です。

そうして、現在の瓦と土を下ろした後は、下地補強をしてからルーフィングを張って

軽量な屋根材を葺きます。

こうして、見た目もきれいに、雨対策にもなり、軽量化による耐震性の向上にもつながる

瓦の葺き替えは、古い家の場合はぜひ検討したい項目の一つなんです。

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瓦をとって、土をとると、下地は無垢の木のとんとん葺き!
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写真ではわかりにくいですが、土の量は膨大です。瓦を下ろすより土を下ろすほうが時間と手間がかかります。