古民家リフォームの考え方と進め方!≪その2≫

古民家リフォーム、屋根塗装、築100年
茅葺の屋根に板金屋根を被せた築100年以上の建物

日本は、昔から災害と共存してきた国なのですが、近年は豪雨、地震や台風、それによる火災の発生なども加速しています。

最近では直近の地震もあって南海トラフ地震も現実味が帯びてきて、そうした災害に対しての建物の防火や耐震強度、補強強化策の他、住宅の断熱、気密性能強化策による快適性向上に対しても国が率先して指導し年々進化しています。特に阪神大震災以降、国交省、環境省を中心に建物の防火性能や耐震強度、高断熱化が年々進んでいます。


そして、2025年4月からは、新築建物と同列で木の家の建物構造に関わる改修や階段をやり替える等のリフォーム工事についても全物件対象に構造計算書の提出や建築確認申請義務が必須となるようです。

そこで、古民家リフォームの相談を頂いてからの私たちの動きとして、再度、おさらいします。


リフォームといっても、古民家や中古住宅(木の家)の間取りや断熱・気密等も含めて全面的に見直す場合は、耐震診断の他、構造チェック、断熱チェックも当然行っています。


現状、私たち1級建築設計事務所登録する会社として新築並みに構造チェック、断熱チェックをしながらプランを進めていますので、新築に比べれば、ある程度のプランと予算の目途が着いてから、(株)ミツワとの契約は、請負契約に設計契約も含めた形で行っているのですが、来年の春からは、新築同様に設計契約は事前に請負契約と分けてお願いすることになりそうです。

現在の古民家リフォームの進行としては、入居予定が想定できれば、設計段階と着工から完成までの工程スケジュールに沿って、工事を開始し、完成に向けた打合せも並行で進めていきます。
打合せが無事順調に進み、空き家からリフォームなら即工事開始なのですが、例えばご両親がお住まいの実家などの場合ですと、設計契約の目途が着いた段階で荷物の整理と引越しの準備となります。

次回は、ようやく古民家リフォーム、工事の始まりから話を進めていきます!

関連記事