先日、築20年以上経過したOさんの家で木製バルコニーが痛んできたのでリフォームしたいとご相談を受け工事を行いました。
もともと、塗装した杉の赤み材を使っていたのですが、さすがに20年以上経過すると部分的に傷んできています。
しっかりメンテナンスをされていたので杉の割にはよく持ったほうでしたが
今後はあまりメンテナンスしなくてもよい素材をご希望でした。
当初はOさんから樹脂のデッキ材のご要望があったのですが、収まりや質感などでなかなかご希望に合致せず
それではとご提案したのがアイアンウッドの一種でもあるマニルカラです。
以前はイペ材をよく使っていたのですがかなりの値上がりでなかなか採用に至らず
最近はこのマニルカラをよく使っています。イペほどではありませんが耐久性もありかなり丈夫な木材です。
水に沈む木ですよとOさんにお話しすると、サンプルを実際に水につけられてOさんも沈んだマニルカラにびっくり。
その密度の高い木材の質感がご希望に沿い採用となりました。
硬くて頑丈なのは良いのですが、一般の木のようにそのままビスで固定しようとすると途中でビスが折れてしまうくらい固いため
いったん下穴をあけて、ビス頭の部分処理をしたりとなかなか手間がかかります。
暑い中大工さんの尽力でいい感じでバルコニーが出来上がりました。
今後は、塗装工事も不要で長く使っていただけると思います。
やっぱり木の質感はいいですね！
