先日、大型リフォームの現場と木の家の新築住宅の現場へ行った際に目に入ったのが黒い外壁。
たまたまですが、どちらも焼杉の外壁を使っていたんですね。
リフォームの方は古民家なので、古さをうまくアレンジするために焼杉が使われていて
新築の方は焼杉の黒さがモダンな感じできれいに収まっていました。
焼杉は耐久性やその意匠性から最近注目されています。
焼杉は、表面を焼いて炭化させた黒い層が木材を腐朽や火災から板を守ってくれます。
ただ、焼いた炭の状態なので触ると黒い炭が付きます。
そのため、もたれかかったり物干しするときには注意が必要です。
実は、私が生まれ育った家も外壁に焼杉が使われていました。
大阪市内でしたが、戦前から使われていた木造平屋の長屋に接続された木造の家に住んでいたのですが、
外壁が黒い板で覆われていて父親から焼杉のメリットなどを聞いた記憶があります。
子供の時にはすでに4,50年以上が経った家でしたので、真っ黒という記憶はなく
黒い部分がまだらに残っている状態でしたが、それでも建てた当初から残っているのを見ているので、
その長持ち具合は体感としてよく分かります。
古くて新しい焼杉の外壁も家づくりの選択肢の一つに加えてみてもいいかな~と思った現場でした。
