万博は木製の大屋根リングならぬ大床リングが良かった

先日のお休みに、家族で関西万博へ行ってきました。

万博の内容については既に多くのメディアを賑わせているのであまり多くを書きませんが

感想としては百聞は一見に如かず、という感じでしょうか。

良いも悪いもネット情報はすべてではないということが良く分かりました。

ただ行ってみて良かったなというのが素直な感想です。

建築目線でいうといろいろなパビリオンが仮設とはいえ意欲的な建築で中に入れなくても

「私は」十分楽しめました。子供たちはあまり外観には興味なく、中に入れないと意味がないようでしたが、、、

万博の建造物で一番良かったのはやはり大屋根リングでしょうか。

ただ行ってみて思ったののは、良かったのは屋根としてのリングよりも

上に上がった床としてのリングが良かったです。(大人の事情で歩く部分は床ではなく、あくまで屋根の上を歩いているということになっています)

大きさについては頭ではわかっていても、体感するとそのスケールに感服しつつ

ついつい工事の大変さを想像してしまいます。

写真で見ると骨組みとその屋根の形状が注目されましたが訪問してみると

上に上がった時の風の抜けや四方の景色、そして内側を見下ろす万博会場(各所のイベントも上から見れました)

そして、意外と緑が多く(もちろん草花ですが)子供たちはちょっとした芝生の広場がお気に入りで

屋根の上という認識がないくらいいい空間でした。

ただ、歩いている時は感じなかったのですが、芝生に座っていると人が歩く振動が伝わってきます。

大屋根リングは、一般的な集成材と屋根の部分はCLTと呼ばれる張り合わせの方向性を90変えてある修正部材を使っています。

床は10cm強ほどのCLTで支えているようでその形状から床の振動が座ると感じるようです。

骨組みは貫工法と言われていますが実際にくさびを使ったような抜きだけでなく、ピンを差した特殊な金物を使っていて純粋な抜き方法ではないようです。

感想としてはこのリングが万博に果たしている効果はとても大きく、訪問してみるとその良さが良く分かります。

ただ、パビリオンを上から見ると、パビリオンによって上から見た景色も早退して設計されているか否かが良く分かるのが少し残念で、できれば大屋根リングからの会場の景色もよければさらに良しですが、それは工期等考えると贅沢な話かもしれません。

夜は夜でライトアップされると骨組みが日本的な雰囲気が出て、まさしく清水寺の大舞台の骨組みを思い出すデザインでした。

突っ込みどころも多いのですが、大阪ということで突っ込みが多いのはある程度許容しながら広い気持ちで万博を訪問するとより楽しめるかと思います~

大床リング、いや大屋根リングは夜の雰囲気がいいですね~
骨組みの丸い穴はに入っているのは金物を固定するドリフトピンかと思います。くさびっぽい金物の上からビスが取り付けられて見た目以上にいろいろな固定方法が取られているようです。