建物の屋根形作る要素では、屋根ふき材である瓦やカラーベスト、鋼板屋根などは見た目も変わるので
住まい手の方も結構気にして選定されますし、メンテナンスにも目が行きます。
また屋根の裏側の軒裏天井(通称 軒天(のきてん))は、打合せや図面上では目立たないですが
実際に家が建って道路から見ると屋根ふき材よりも目立ってくるので、外壁や屋根の色目と共に
検討したほうが良いですし、玄関廻りだと天井によく目が行くので材質にもこだわりたいところです。
屋根の構成要素でもう一つ大事なものがあります。
それは、雨樋(あまどい)です。
樋は、屋根に受けた雨水を地面に流す通り道で、古くは銅や樹脂で
最近はガルバリウムや樹脂と鋼板の複合材料で作られることが多いです。
この樋は中々地味な存在で、あまり主張することが少なく、
屋根の破風板と同色で全体になじむように設計されることも多いのですが、
実用上ではかなり重要な存在です。
雨を流すだけなのですが、その雨が最近のゲリラ豪雨などで無視できない存在になりつつあります。
できるだけ目立たないように小さめの樋を選ぶこともあるかと思いますが、
できればサイズはあまり小さくしないようにした方が良いのではと考えています。
というのも、設計上では水がきちんと流れるようになっていますが、葉っぱなどの異物が入ると
小さい樋だと影響を大きく受けてしまいます。
メンテナンス計画をしっかり考えておられる住まい手の方は良いのですが、
そうでない方は(大多数と思いますが、、、)裏側の樋など雨の日に見ることは少ないと思います。
樋は傷んだりずれたりするとそこから雨があふれたり、漏れたりして外壁などに雨がかかります。
そうすると、外壁が痛んでいると家の内部にしみこんでくるんですね。
樋のメンテンナンスなど聞くと、面倒に思ってなくてもいいのでは?と思われる方もおられて
樋をつけないという建て方もあります。
その場合は、軒を必ず深くして壁に跳ね返りの雨がかからないようにして、屋根から落ちた
雨を受ける溝なども用意します。
古い寺院や神社などは樋がないことも多いですが、その分上記の対応をしています。
溝がない場合は玉砂利を敷き詰めていることもあります。
で、なぜこのブログのトップ写真が金閣寺かと言うと
実は、お正月休みに金額に立ち寄ったのですが、
その際裏側の樋の形状がとても気になり印象に残っていました。
それで思い出したようにブログに上げさせていただいた次第です、、、、。
ほかの寺院でも樋がない場合は軒の深さや雨を受ける場所についてはいろいろ工夫を凝らしていました。
違う目線で建築物を見てみると意外な発見があるものですね。


