現在大規模リフォーム中のAさんの家では、大工工事も大詰めです。
そして仕上がってきた中には、前から気になっていたリビングの天井も含まれます。
この天井には、吉野ヒノキが使われています。
かすかに赤みを帯びながらも上品な白身のヒノキ材はその香りや艶加減から国産の針葉樹の中でも上級に位置しています。
特に吉野の桧はしっかりとした山の手入れと、製材や加工の技術から高い評価を得ています。
今回、採用した吉野ヒノキを取り付けた大工さんからも加工が良いので施工性も抜群!と太鼓判をいただきました。
国産の杉やヒノキのランクには、大きく3段階あって、無地、上小、1等材となります。
実は1等材が一番ではなくて最下位なんです。ちょっと意外ですね。
このランクは木の質というより節がどれかだけ含まれるかというところなので、
節が気にならないという方は断然リーズナブルな1等材をお勧めします。
無地は節がなく、上小は小指の爪くらいの大きさの節まで、1等材は木の持っている節をそのまま生かしています。
床の間や仏間などの造作には無地を、建具枠など細かい加工が必要なところは上小節以上、構造材などでは1等材を使用します。
天井や床は好みとご予算に応じて採用のランクが変わってきます。
それぞれのランクは、木の種類というよりも1本の木から切る場所によって節のあるなしが変わるため
木の持つ基本的な性能は変わりません。
あくまで節の有り無しがポイントになります。
今回採用したのは上小節の天井板ですが、良い材を選別してもらったのか小指の先の節も
数えるくらいしかないきれいな板が入りました。
これから内装工事に入り、いよいよ完成に向かって近づいてきています。
楽しみですね!