先日、築３０年程経つ家のお風呂のイメージチェンジのご相談をいただきました。
現在、石・タイル張りの在来浴室を、温かみのある木の雰囲気に変えたいという内容です。
大掛かりな工事はできないのでせめて浴槽に浸かったときに雰囲気だけでもということで
現在石張りの浴槽の周囲を無垢の木で囲うことになりました。
といっても、水回りなので後施工で気を使うと、腐食やカビの問題があります。
そこで、今回はしっかり固定をせずに、はめ込み、置くだけという簡単な取り付けをすることにしました。
といっても、浴槽に３方取り囲むうちの２方は置くだけでよいのですが、浴室側はそのまま置くと
木材がすぐに落ちてしまいまいます。
そこで元々ある石の出っ張りを利用して挟み込む専用のクリップをステンレスで製作して
そのクリップに木材を止付けることで固定できるようにしました。
掃除をするときには、そのまま取り外せるようにしています。
木材は、吉野ヒノキの赤身材。
桧は水に強いのですが、さらに強いのが赤身材と呼ばれる芯材の部分。
しかも節を極力少なくしてもらった（ほぼ無節！）上質な材を入れていただきました。
現場加工が思ったより手間がかかりましたが、つけてみると一部分だけなのですが雰囲気がかなり変わります。
これで年末年始のお風呂ライフを楽しんでいただけそうです！
