本日、二十四節気の「大暑」を迎えました。一年で最も暑さが厳しい時期の到来です。暦の上では8月7日の立秋の前日まで続くとされており、今週はさらに厳しい猛暑が予想されますね。宮本です。
7月19日は夏の「土用の入り」でした。2010年に、ある住まい手さんのご友人から影響を受けて始めた梅干し作りも、今年で15年目になります。比較的気候が安定している「夏の土用」の間に、塩漬けにした梅を3日間ほど天日干しすることで、梅の水分が蒸発して旨みが凝縮し、保存性が高まると言われています。そのため、6月上旬に塩漬けにした梅を早く太陽に当てなければ、と焦っていました。
そんな土用の入りである19日(土)は休日だったため、私は「綿活2025」の作業をするために、京都の上七軒近くにあるワークショップスペースへ行ってきました。 「綿活」とは、和綿を育てて糸にするまでの活動の仮称です。京都の上七軒近くでは、「綿繰り機」「弓打ち」「糸つむぎ」の機械を借りて作業を進めています。
北野天満宮の梅干しと、夏の土用の神秘
上七軒の近くには、梅の名所としても知られる北野天満宮があります。北野天満宮の梅には、無病息災や疫病邪気払いの信仰が伝えられており、境内には約1,500本の梅が植えられています。京都を訪れるたびに、季節に応じて梅の花や梅の実を鑑賞してきましたが、今回はちょうど「土用入り」と重なったので、「もしかしたら!」と思い、朝一番に立ち寄ってみました。すると…見ることができたのです!
梅の天日干しの様子を!
境内に広がる甘い梅の香りに包まれ、宮司さんたちが白いひらひらとしたもの(「紙垂(しで)」というそうです)を取り付けているのを見かけ、声をかけて伺ってみました。すると、収穫した梅の実を4週間かけて天日干ししているとのことでした。 (後でインターネットで調べたところ、例年であれば土用入り頃から始めるそうですが、今年は梅雨明けが早かったため、6月30日から干し始めているとのこと。収穫された2.5トンの梅は天日干し後、再度塩をまぶして保存され、12月13日の事始めの日から「大福梅(おおふくうめ)」として販売されるそうです。)
綿活作業を終えて再び北野天満宮の境内の梅の天日干しを見に行くと、京都の強い日差しでずいぶんと干からびた梅を片付ける様子も見ることができました。一連の作業を見られただけでもご利益がありそうだと感じました。連休中日の2日目の朝、自宅のベランダでも天日干しを行い、本日で3日目。帰宅するまでに雨が降らないことを祈るばかりです。



★おまけ:梅尽くしの一日
京都でのランチは「紅梅麺」、作業後のおやつは「青梅かき氷」を堪能しました。そして夜には、Amazon Primeで見ている韓国時代ドラマ「心医ホジュン」で、ちょうど村で流行している疫病の対処法として「梅の汁」を飲ませる場面がありました。まさに梅尽くしの一日で、たくさんのご利益をいただけそうです!


