【古民家改修】室内の変化

はい、こんにちは。嵯峨根です。

関わらせていただいた古民家改修工事での思い等々、赤裸々に書いています。
文字での説明で恐縮ですが、イメージを膨らませながらお読みください。

<内部工事>
〇この民家は、和室がふた間×ふた間で並ぶ四つ間型(田の字)の横に
 土間が広がる間取りなのですが、
 古くからある冠婚葬祭や法事等の時「ハレ」を重視した形式です。
 その当初の間取りを大きくは変えずに一番奥の部屋だけは納戸として、
 荷物をしまっておく場として、板の間仕上げにしました。
 その他の三つ間に荷物があふれかえらないようにしたいと考えています。

〇四つ間型はなかなか現代の生活では使いづらい面も多い間取りではありますが、
 住むのが高齢夫婦であり、来客時や子らの帰省時に間取りを広く使える間取りは、
 十分利用できると考えています。

〇四つ間型の横に広がる土間は、土が締め固められたものでしたが、
 山からの湿気でカビが生じたり虫も集まったりと諸々問題が多かったので、
 床下の湿気は防湿フィルムで抑え、その上に床組を作って床板を貼り、
 ツッカケを履かずとも移動できる範囲を広げました。
 台所、洗濯機、浴室、トイレとを近づけるレイアウトとして、
 家事動線も短くできるように配置しています。

○汲み取り式便所が水洗トイレになったのは、劇的な変化です。
 トイレは室内と外用と2カ所設置しました。
 農作業の途中で使うには外トイレが欠かせません。

○寝間は玄関横の区画、昔は牛を飼っていた場所に配置しました。
 山側から一番離れていることを考えつつ、寝室の壁に構造用合板を貼り、
 就寝時の地震の際に一番生存確率を増やそうと考えました。
 また、玄関の横なので将来デイサービス受ける際に
 出入りしやすくもできると考えています。

間取りを一部は大きく変えて、室内での暮らしがしやすいようさせていただきました。
土間から床に変わったことで、動き方が変わったことも事実です。
(元々土間は野菜の仕分けなどにも使っていた場所なので、
 その場所が減るので使い方などは調整してもらう必要があります、、、)
高齢になられてからのスタイルの変更、ちょっとずつでも慣れて、
こちらが想定している工事後の利点も感じてもらえるとありがたいです。

左:玄関   中:居間から座敷を眺める   右:台所から茶の間を眺める

左:土間(工事前)    右:土間に床組をつくって板の間に。

左:室内の水洗トイレ   中:洗面所も板の間に    右:寝室は壁を多めに確保