住まいの「そなえるノート」3:屋根のこと(素材について)

外回りの備えるリフォームで大事なのは「屋根」と「外壁」や「バルコニー」ですが、
優先度が高い「屋根」から取り上げることにします。

屋根についても、チェックするところは多いのですが、
・屋根の素材の劣化
・樋の劣化
・屋根の重さ
この3点は注意したいところです。

今回はまず、「屋根の素材に対する劣化やメンテナンス」について取り上げます。

主な屋根素材別の特徴とメンテナンス

1. 瓦屋根

瓦の場合は素材自体の耐久性が高いので、
他の素材と比べて交換するタイミングが長いのがメリットです。

ですが、瓦の問題としては
・瓦がずれることによる漏水
・飛来物や凍害による破損
・詰め物の漆喰の劣化
などは注意が必要です。

どれも屋根上に登っての確認が確実ですが、
高所は危ないため点検はプロにお願いしましょう。

最近ドローンでの調査もあるようですが、
以前、他社がドローンで瓦調査をした結果、「異常なし」という結果でしたが、
実際登って調べてみると3か所ほど瓦が割れており、
うち1か所はルーフィング(防水シート)でギリギリ雨漏りを防いでいるほど欠けていました。

結局、瓦を差し替えて修理することになりました。
そのため、実際に屋根に上がっての調査が大事ですが、
住宅密集地や3階建てなど梯子がかけられない場合は、
ドローンでの調査も選択肢の一つかと思います。

また、地震や台風により瓦がずれたり、漆喰がはがれたりすると、
将来的に雨漏りにつながりますので修理が必要です。

2. 平板スレート屋根(カラーベストなど)

他の屋根の素材としては一般的に「カラーベスト」と呼ばれる
平板スレート屋根があります。

これは瓦よりも軽く、安いため多くの住宅で使われています。
一般的に表面の塗膜が劣化すると防水性が落ちてくるため、
定期的な塗装が大事です。
おおよそ10年から15年単位での塗装が大事です。

3. 金属屋根(ガルバリウム鋼板など)

次に最近多い金属屋根です。
一昔前のトタン屋根と違い、現在は「ガルバリム鋼板」、
特に、最近は「高耐久ガルバリウム鋼板(SGL鋼板)」と呼ばれる合金が使われていて、
耐久性が向上しています。

非常に軽く、シンプルに作られるため、新築をはじめ採用が増えてきています。
こちらもガルバリウム自体に耐食性はありますが、
塗装でのメンテナンスが有効的です。

4. 陸屋根(FRP防水)

また、陸屋根と呼ばれる平たい屋根の場合は、「FRP防水」が使われていることが多いです。
FRP防水は、繊維強化プラスチックを使った防水のことで、
ガラス繊維とポリエステル樹脂を組み合わせて強固な防水層を作る工法です。

形状を自由にすることができるので、陸屋根の形状が複雑な部分の防水にも適しています。
こちらは、「トップコート」と呼ばれる表面のコーティングのメンテナンスが大事で、
できれば10年以内に塗り替えたいところです。
また防水層自体の劣化も進むので、15年前後での改修も検討したいところです。

まとめ:早めの点検・メンテナンスでトータルコストを抑える

このように、屋根の素材によってメンテナンスするポイントが変わってきます。
早めのメンテナンスで、雨漏りや雨漏りによる構造材の劣化など2次被害を防ぐことにつながりますので、
結果的にトータルコストが安くなるため、
見えにくい屋根については定期的な点検を依頼されると良いと思います。