季節が良い時期になると、
「畳の上でゴロリンと横になって、窓からの心地よい風を感じながら一休み」
……想像するだけで最高に気持ちが良いですよね。
一戸建ての家づくりを進める中で、
「リビングの一角にプラスして、ちょっとした畳スペースが欲しい」
というご要望をいただくことは非常に多いです。
その理由はご家族によって様々。
- ちょっとゴロンと横になりたい
- 小さな子どもを安全に遊ばせるスペースにしたい
- 仏間をしっかり作っておきたい
- 両親や友達が泊まりに来たときの客間にしたい
しかし、限られた土地の面積や全体のプランニング、
ご予算の関係から、
独立した大きな和室(6畳や8畳など)を作るのが難しいケースもたくさんあります。
そんなとき、私たちがよくご提案するのが「3畳の畳スペース」です。
「3畳って狭すぎない?」
と思われるかもしれませんが、
実は設計次第で非常に使い勝手の良い万能スペースになります。
ただし、計画時に絶対に注意しなければならない重要なポイントがあるのです。
目次
3畳の和室・畳コーナーを作るなら「誰がどう寝るか」を考えよう
リビング横に3畳のコンパクトな畳スペースを作る際、
まず最初に考えなければならないのは、
「このスペースに将来、人が寝る可能性があるかどうか」です。
お昼寝や子どもの遊び場、
書斎代わりとして使うだけであれば、
通常の3畳の広さで全く問題ありません。
しかし、もし
「田舎の両親が泊まりに来たときの寝室にする」
「子どもが熱を出したときに布団を敷いて看病する」
といった用途を想定している場合は、
寸法にちょっとした工夫が必要になります。
知っておきたい落とし穴:
畳1枚と布団1枚はサイズが違う!
「3畳あれば、なんとなく布団2枚くらい敷けるんじゃない?」
と思いがちですが、ここに大きな落とし穴があります。
実は、「一般的な畳のサイズ」と「一般的な布団のサイズ」は違っていて、
基本的には布団の方が大きいのです。
- 一般的な畳の長さ: 約1.7m 〜 1.9m(地域や規格によって異なります)
- 一般的なシングル布団の長さ: 約2.0m 〜 2.1m
標準的な寸法の畳3畳(例:1.5坪分)で畳コーナーを作ってしまうと、
「布団1組は敷けるけれど、2組は縦にも横にも並べて敷けない(はみ出てしまう)」という事態が起こります。
これでは、せっかくご両親が泊まりに来てくれても
「1人しか寝られない」か、無理やり2人寝ようとすると
「足や頭がフローリング側にはみ出る!」
ということになってしまうのです。
プロの知恵:
3畳で「布団を2枚並べる」ための設計テクニック
では、限られた「3畳」というスペースで、
布団をきれいに2枚並べるにはどうすればよいのでしょうか?
解決策は、「畳の長さをあらかじめ2m以上に設計しておくこと」です。
実は、畳の寸法というのは絶対に決まっている訳ではなく、
お部屋のサイズに合わせて自由に作ることができます。
間取りを決める段階で、
ほんの数十センチだけ縦の寸法を伸ばし、
畳1枚の長さを「2m以上」確保できるように計算して部屋を作っておくのです。
見た目には普通の3畳スペースとほとんど変わりませんが、
この「わずか数センチ〜数十センチの差」があるだけで、
布団を横に2枚すっきりと並べることができるようになり、
使い勝手が劇的に向上します。
まとめ:
畳の大きさは後から変えられない!
だからこそ事前の計画を
ここで気をつけたいのは、
「畳の大きさは、後から変えることができない」
という点です。
なぜなら、部屋の壁の骨組みを作って(部屋の大きさを決めて)から、
その空間にぴったり収まるように職人さんが畳を採寸して製作するからです。
4畳半や6畳以上のゆとりある和室であれば、
そこまでサイズにシビアになる必要はありません。
ですが、限られたスペースを有効活用する「3畳和室」だからこそ、
用途とサイズの関係を最初に見極めておくことが成功のコツになります。
「我が家のライフスタイルなら、どんな畳スペースがベスト?」
「リビングが狭く見えない畳コーナーの配置は?」など、
間取りでお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。
住むほどに心地よさを実感できる、
工夫の詰まった家づくりを一緒にカタチにしていきましょう!
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一見すると普通の3畳ですが、将来の使い道を考えて、
布団が2枚ぴったり敷けるように
少しだけ縦の寸法を伸ばして設計してあります。
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