子供部屋は南側がいい?北側のメリットデメリット。

家づくりで間取りを考えるにあたって、方位というのはとても重要です。

日当たりが方位に影響するため部屋の用途によって配置が換わってくるからです。

よく言われるのが、

キッチンは日の当たりにくい北側

リビングは明るい南側、

子供部屋も明るい南側

というものです。

ただ最近は、子供部屋についてはあまり方位についてこだわりがなくなってきていることも多いです。

というのも、昔は断熱が不十分で冬が寒いため北側の部屋だと暖房が必須になり

暖房すると頭ばぼーっとすることもあり、極力部屋の温度が冬でも暖かい南側がベストでした。

ですが、最近は断熱性能も上がり高断熱の家ではガンガンに暖房をかける必要性も下がっています。

そのため、必ずしも南側である必要性もないのです。

採光の点でいうと南側の部屋の方が明るいのですが、太陽が東から西へ移動するため窓からの光が時間によって移動していきます。

ところが、北側の窓は直射日光が入らないので光の強さに変化が少ないため落ち着いた雰囲気になります。

そうしたことから勉強部屋として考えると北側もよいのでは?と考え方もできます。

採光と勉強という点で少し脱線すると

学校の教室ですが、
窓の位置がだいたい決まっていることをご存知でした?

多くの教室は、黒板に向かって左側に外の窓、右側に廊下がありませんか?
少し思い出してみてください。。。

実はこれには理由があるんです。

左に外の窓があると明るい光が左から入るので、
文字を書いていても手の影が文字に掛からないんですね。

これが黒板に向かって右手の窓が外側だと、
右から光が入ってきて、鉛筆を持つ手の影がノートに写り込むんです。

そこまで考えての設計なんですね。

じゃぁ左利きはどうすんの?と言う話もありますが。。。

美術教室は逆に光の影響が少ないような窓の配置になっています。
影が移動するとデッサンに影響するためと言われています。

などなど、勉強する場所という点では、必ずしも南側じゃないといけないということもないのですね。

住宅にはいろいろな用途の部屋があるので、住まわれる方のライフスタイルと、立地に応じて柔軟に設計していくのが家づくりでは大事だと考えています。

子供部屋は、方角にこだわらず家全体の間取りと立地によって柔軟に考えたほうが良いですね~