最近、お風呂のやり替えの相談が多いです。
お風呂単独の工事もありますが、お風呂も含めたリフォーム工事も多数あります。
お風呂のやり替えの際は、建物の壁が露出するためその際に耐震補強工事も一緒に行うと一石二鳥になります。
近年は在来浴槽の工事はほとんどなく、多くはユニットバスになります。
最近のユニットバスは、よく考えられていて在来に比べ、お手入れや寒さ対策、施工期間でかなり有利です。
ユニットバスも各メーカーによりいろいろ仕様がありますが、どれを選べばよいのか迷ってしまいます。
そこで、私の独断と偏見でおすすめ仕様をいくつかご紹介いたします。
1717サイズ
ユニットバスの大きさは、1616や1620、1216など縦と横の寸法の組み合わせた数字で表しています。例えば1616は160cmx160cm、1620は160cmx200cmなどです。一般的に多いのは1616サイズで、一坪のスペースに収まる大きさです。
ユニットバスは規格製品なので大きさの寸法に決まりがあるので、バリエーションはメーカーによってきめられています。
その中で1717というサイズがあるのですが、これは1616と同じ1坪に収まりながら縦横がそれぞれ10cmずつ広いのです。
ユニットバスが広くなると一長一短がありますが、うれしいのが浴槽の大きさも伸びるメーカーもあるということです。その場合は、1620よりも奥行きが広くなるという意外なメリットがあります。大人の男性で浴槽に浸かって足を延ばしたいというご要望があるのですが、1616で無理でも1717サイズの浴槽では足を延ばせることがあるのですね。
入り口は開き戸
ユニットバスの入口で多いのが折れ戸です。浴室内への出っ張りが少ないので面積的なメリットがありますが、機構が複雑なため掃除のしにくさが問題です。そこで、入り口を開き戸ドアに変えると各メーカーでも折れ戸に比べてすっきり収まり掃除がしやすくなっています。
また、バスタオルをかける場所が洗面所のスペースで鶏肉こともありますが、開きドアの場合、ドアの洗面所側にタオル掛けを設置できるのも折れ戸には無い利点です。安全性からは引き戸も捨てがたいのですが、価格がかなり上がってしまうのと洗面所の壁の使い方に制約ができるため、緊急時はドアを外すという前提で私は開き戸がお勧めです。
カウンターは無しも想定
洗面器などを置く台がユニットバスにはついていることが多いですが、最近はあえてこの台(カウンター)を外される事例も増えています。掃除の手間を考えると何もないほうが良いのと意外とカウンターが無くても問題ないとのことで、掃除を優先されるのです。カウンターがない場合は水栓の位置が少し下に下がり洗面器は床に置くことになります。この姿勢で問題なければ掃除のことも考えてカウンター無しも検討してみるのもあります。メーカーによってはカウンターを外せるタイプもあるので、掃除と使い勝手で検討してみてはいかがでしょうか?
パネルの色は淡い色
ユニットバスではアクセントパネルといって、壁の色に特徴を持たせるデザインを選べることがあります。
特に暗い色合いは高級もあり落ち着いた感じになるため人気がありますが、私は個人的には明るめをお勧めです。というのも暗い色は水の白いカルキ跡が目立ちやすいため掃除の頻度が上がってしまうのです。ただ、個人的には暗めの色が好きなのでどちらを優先するかは好みの問題かと思いますが、もし暗めの色目を選ぶ場合は、艶消しよりも艶ありにしておいた方が良いと思います。
浴槽はFRPよりも人工大理石
これは私も迷ったのですが、人工大理石の浴槽はFRPよりも艶が長持ちして掃除がしやすいです。以前FRPから人工大理石に変えてみた感想です。私自身はお風呂に見た目はあまりこだわらないので、FRPでもよかったのですが、一度試しにグレードアップしてみると思ったよりも使い勝手が良かったので予算が許せば人工大理石の浴槽が良いかと思います。
断熱仕様も検討(特にリフォーム)
最近は、浴室や浴槽に断熱を施しているオプションが多いので、こちらもぜひ採用を検討された方が良いと思います。
特にリフォームの場合、断熱リフォームにも限界があるため浴室自体に断熱を施した方が手っ取り早いです。その際、窓に内窓を入れると完璧です。
また浴槽に断熱材をまいた断熱浴槽はお湯の冷め方がゆっくりになるので家族が多くて入浴時間がバラバラの場合効果を発揮します。10年以上前から断熱浴槽を使っていましたが、以前は蓋がかなり重く小学校低学年では蓋を壁に掛けられなかったのですが今はかなり軽くなっているので、デメリットがなくなりました。
などなど、まだまだありますが、とりあえず思いついたユニットバスのお勧め仕様を上げさせていただきました。ご参考までに!
