茨木市で叶える古民家再生|築90年のおばあちゃんの家を薪ストーブと大空間でリフォーム

薪ストーブの話を聞きたいと、オートバイに乗って弊社までお越しくださったご主人。

当初のご希望は、ご自宅近くにある畑の一角に小さな平屋を建て、そこに薪ストーブを設置することでした。しかし、その畑の調査を進めると、接道する道路幅が2メートルしかなく、隣家から道路用に敷地を分けてもらわないと建築が不可能だと判明しました。さらに、その隣家の土地が亡くなったお祖父様名義のままで、現状では分けてもらえる状況になく、残念ながらこの計画は断念せざるを得ませんでした。

そこで、次に持ち上がったのが、お一人で暮らしておられるお祖母様の大きな古民家をリフォームし、薪ストーブのある暮らしを実現するという計画でした。

空間の再構築:不要な部屋を減らし、開放的なLDKへ

そのお屋敷は、昔ながらの「田の字」の家に、玄関横に応接間、その奥に台所を増設したものでした。さらに、階段を設置して小屋裏を納戸含め5部屋に改修した結果、1階は台所と応接間を含め8部屋、改装した2階の部屋を含めると全部で13室もある、非常に部屋数の多い家となっていました。

今回、お祖母様とご夫妻の3人で暮らすには、これほど膨大な部屋数は不要です。そこで、思い切った空間の再構築を行いました。

1階は、南の座敷と続き間に面する広縁を減築して屋根のある屋外デッキとし、その他は以下の空間を設けました。

  • お母様のお部屋
  • ご夫婦の寝室
  • 仏間
  • ご主人の作業部屋
  • 玄関
  • トイレ
  • 洗面脱衣室
  • お風呂
  • 食品庫
  • そして、残りをリビングダイニングキッチン

2階は、吹き抜けを中心に、予備室と大部屋2つに区分けしました。

家の中心には薪ストーブを設置し、その魅力を存分に楽しめるよう工夫を凝らしました。

広々とした空間に、随所に無垢板を使った家具やオリジナルキッチンも配置し、お客様の想いが詰まった素敵な古民家リフォームとなりました。

BEFORE

築90年の外観
奥に座敷がある続き間

改装された応接間
改装された台所

続き間横の中の間
座敷横の仏間
座敷横の広縁

AFTER

ダイニングよりキッチンを眺める
ステンレス天板に
ニヤトのオリジナルキッチン
(その1)
ステンレス天板に
ニヤトのオリジナルキッチン
(その2)
ブルーの人工大理石の洗面台
ブルーの壁面の浴室
ブルーの畳が敷かれる仏間

中心にある薪ストーブとブラックチェリーのTVボード
2階階段室からキッチンダイニングを眺める

広縁を減築して屋外デッキに。
2階の客間には書院の建具を再利用
キッチンより大空間の吹き抜けを眺める